今日の準夜は何事もなく終わってほっとした。金曜日に転院だの一般病棟に転棟だので、いまICUには3人しか患者さんがいない。だけどそんな時こそ、ボーとしていまい、ミスってしまう。気をつけなきゃ。
今日の受け持ちの患者さんは、鎮静下で人工呼吸器で管理されている方でした。(呼吸器につなぐには口から太い管を入れなければならなく、目が覚めていると苦しいので眠らせるお薬を24時間使用します。)患者さんは50代と若く、娘さんは看護婦でこのように状態が悪化していまったことに、医療者に対し不信感を持っています。毎日ムンテラ(医師からの現在の状態説明)を入れていますが、娘さんの表情は日に日に硬くなってゆきます。
家族が医療者であると、手にとるように状態が悪化していることが分かり、辛いと思います。又、看護婦として父に関わりを持てず、無力さを感じるのではないでしょうか。患者さんの手を握り締めながら、心電図や血圧のモニターを見て、うなだれている娘さんに声をかけるのためらってしまいます。相手が看護婦なので下手なことはいえないという気持ちもあるから、余計に声をかけにくくなってしまっています。
けれども、娘さんも同業者なのだから、私達が誠意を持って関わりを持てば、何か見えてくるかも。治療だけが医療じゃなく、患者さんすべてを取り囲むものを見れる医療者であらなければならないのだから。
明日は声をかけれるかな。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

この日記について

日記内を検索